第二十登「岩殿山」2012年7月23日



時に山は、不思議な縁を運んできてくれる。

爽やかな初夏の晴天に恵まれ
電車に揺られること2時間。
大月駅に近づくと大きな岩が張り出した
独特な山がパッと目についた。

見ているだけでウズウズと登りたくなる
不思議な魅力を持つ山。
山梨百名山「岩殿山」とその周辺を巡る。


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 メンバー:R16
 天候:晴れ
 気温:28度〜32度
 登山ルート:大月駅〜岩殿山〜兜岩〜稚児落し
       〜浅利集落〜大月駅
 所用時間:約4時間
歩数:約17000歩
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AM 10:00
 大月駅越しに見える岩殿山。
634mと小さい山だが岩の張り出たその姿は
周囲の山々と違った存在感を放っている。



 岩殿山登山道を目指して市街を歩いていく。













  高月橋の上から見た清流、桂川。
この橋を渡ったところに登山者専用の市営駐車場(無料)がある。




駐車場のところで声を掛けられる。

「登山道はこっちですか?」

60代の男性、山登りに慣れた雰囲気を感じた。
自分も登山道がどこか分からなかったのでハッキリと
答える事ができなかったが駐車場から50mくらい
歩いたところに登山道入口があった。 




岩殿山登山道入口。

駐車場で話掛けられた男性と会話をしながらゆっくりと登っていく。
もちろん会話は山トーク。

最近登った山やどこから来たのかなど雑談を交わすうちに
自然と頂上へ向けて一緒に登っていた。



10分程登ると岩殿山ふれあいの館がある。
ここで岩殿山周辺の登山マップが入手できる。





 存在感のある岩肌。「鏡岩」と言うらしい。
ここから一気に岩殿山山頂を目指す。









 勾配のキツイ登山道を歩いていくと
大きな岩に挟まれた「揚城戸跡」がある。

岩殿山城は戦国時代、東国の城郭の中でも屈指の堅固さを誇っていたという。
その痕跡があちこちに遺されており、山全体が遺跡のような雰囲気を持つ。





 わずか30分で岩殿山山頂に到着。



(岩殿山山頂からのパノラマ写真、クリックで拡大)


山頂で記念写真。
ここで一緒に登っていた男性ときちんと自己紹介をした。
 
この人は、長野県の上さん(本名は出せないので仮名で)。
神奈川に住む兄弟を訪ねた帰りに、岩殿山に寄ったという。

登山者と一言二言会話をすることはよくあるが、
一緒に登ったのは初めての経験。

僕と30歳の年齢差だが、色々な話をしているうちに意気投合し
この日の山行をずっと一緒にいくことになる。


山登りが生んだ不思議な縁。
こうした偶然の出会いが山登りをより楽しくしてくれる。






 岩殿山山頂から少し下り、今度は兜岩を目指す。





 絶壁を鎖や杭を使って登るコースが出現。
写真では伝わりづらいがけっこう危険を伴う山道だ。
鎖場好きな僕だがさすがに少し腰が引ける…

と思っていると、先をいく上さんがつぶやく。

「槍ヶ岳に比べたら大した事ないな」

さすが長野県民!
北アルプスを目指すならこのくらいで怖いなんて言ってられない。







 兜岩最大の難所。
一歩踏み外せば数十メートル下まで滑落してしまう。













AM 12:00
登ったり下ったりを繰り返し
やっと兜岩に到着。ここから岩殿山山頂が見渡せる。 





 次は「稚児落し」へ向けて出発。
また山を下り…そして登り…
尾根歩きというより3つの山を登っている感覚だ。



 


途中昼食を済ませ、天神山山頂へ到着。
稚児落しまではもうひと山上り下りがある。 









 稚児落しの絶壁が見えてきた。
足がすくむほどの絶壁は、肉眼で見ると凄い迫力がある。






 「稚児落し」絶壁の上に到着。
上さんのリュックは椅子と一体化した珍しいもの。

リュックをおろすと同時に椅子に変身。
今はもう販売されていないらしいが、
長年愛用している品だという。

















30分ほど下りると浅利集落へ抜ける。
桂川のせせらぎを見ながら大月駅へ向けて歩いていく。

 
 

  





 下山してから駅までが意外と遠かった(汗)
徒歩25分くらい。灼熱のアスファルトが暑い!


駅近くで自動車で来ている上さんとお別れをする。
歩いている間、ずっと話がつきない楽しい山行だった。
また、いつかどこかであえたら嬉しいものだ。




 AM 14:00
 大月駅に到着。
 



 カラカラのノドにキンキンに冷えたビールを流し込む…
電車でくる醍醐味はここにある!





 
〈まとめ〉
・大月駅から岩殿山登山道までは徒歩10~15分くらい。
・登山道入口近くに無料駐車場有り。
・岩殿山から浅利集落までずっとトイレや山小屋はないので水や食料、
 トイレは済ませておくと良い。
・林道、鎖場、岩場といろいろ楽しめる楽しい登山コース。

第十九登「大山」2012年7月14日



早朝4時半、寝ぼけた頭にハッキリ聞こえてくる雨音…
言うまでもなく今日の山登りは中止になった。

しかし、二度寝から目覚めると晴天の青空。
急遽再会された山登りは、
一番近く馴染みのある「大山」に行く事になった。

今回で4度目の登山となる大山。
初夏の山道はまた違った味わいを楽しめそうだ。


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 メンバー:R16、チャッチーさん
 天候:晴れ のち 曇り
 気温:25度〜30度
 登山ルート:第一駐車場〜女坂〜山頂〜見晴し台
 所用時間:約6時間
歩数:約15500歩
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AM 11:30
  3連休の渋滞に巻き込まれ、
到着したのはお昼近く。
一番登山口に近い駐車場が空いてなかったので
少し下にある第一駐車場へ停めてここから歩く。



 



いつものように女坂からスタート。
久しぶりに味わう晴れた山道が心地よい。

何度歩いてもキツイ女坂の階段…
今日はすこぶる体調が悪く、
足がまったく前に進んでいかなかった。




AM 12:35



 阿夫利神社下社へ到着。

大山の名水を無料で汲める水飲み場に行き、
持って来た水筒に天然水を補充する。
よく冷えた山の水は、夏場は特に有り難い。



AM 12:50
 阿夫利神社下社を出発。
出発口の鳥居は補修工事中だった。








AM 14:20
 大山山頂に到着。


 休日だったが、今朝の雨の影響で人はまばら。
こんなに空いている大山山頂は珍しいかもしれない。



自宅で作った3日目のカレー。




4度目にして初めて手に入れた大山のバッチ。

今回、体調不良?のせいか
とにかく終止辛い山登りだった。

山登りは登ってみないとわからない体調もあるが、
楽しく登るためにはコンディションが一番欠かせないもの。

しっかり体調を整えて、また次の山を目指したい。


 
〈まとめ〉
・第一駐車場は、第二駐車場より徒歩10分くらいのところにある。料金は一日600円。
・山バッチは2種類。350円と400円のものがある。