第十七登「蓼科山(たてしなやま)」(2012年6月6日)


金環日食、ハレー彗星、獅子座流星群…
数十年、数百年に一度と言われる奇跡の天体ショーは
普段天体に興味がない人でも、一目見たいと思わせる。

2012年6月6日
「金星の太陽面通過」

この日の東京は、朝から小雨が降る悪天候。
そこで、関東を飛び出し晴れの予報が出ている
長野県へ向かった。 


 憧れの山が連なる長野県。
130年ぶりのイベントよりも車窓から見る
長野の山々に心躍る。

金星を求めて辿り着いた長野の名峰
日本百名山「蓼科山」に挑む。
 
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 メンバー:R16、チャッチーさん
 天候:曇り のち 雨 のち 晴れ
 気温:5度〜10度
 登山ルート:蓼科山登山口〜蓼科山頂(往復)
 所用時間:約4時間
歩数:約13000歩
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AM 7:10
  諏訪インターを降りると太陽が出ていた。
130年ぶりとなる金星の太陽面通過。
巨大な望遠レンズでチャッチーさんが撮影に挑む。

僕の小さいカメラでは、金星を捕らえる事はできなかった。
 




AM 8:55

 蓼科山登山口に到着。
ここは蓼科山の七合目。駐車スペースもある。

 
 登山口横にあるトレイ。



 この鳥居をくぐると登山スタート。
神社奥社のある山頂を目指す。




 序盤は、鬱蒼とした細い林道が続く。
春の野鳥の鳴き声が山中に響いていた。


  



 雨に洗われて艶やかになった植物。




 山の奥へ進むに連れて緑が深くなっていく。

苔むした山肌、雨に濡れた土の香り、鳥の鳴き声、
やはり長野の山は、ひと味違う。
 








 

 





 斜面が徐々にキツくなる。
蓼科山は道標が多く、登山道も明快だ。


 石がゴロゴロとした登山道。
安定しない石を踏み抜くと足をくじいてしまう。




 足場の悪いキツイ斜面の山道。
落石防止のために丸太が敷き詰められている。

山の手入れをしてくれる人たちに
感謝の念が絶えない。




 6月でも雪が残る山道。
油断すると40センチくらい足が雪に埋もれてしまう。





AM 10:10

蓼科山荘に到着。
平日でも山小屋はやっていた。

コーヒーや山バッチが購入でき、
ストーブの暖もあった。 




 山小屋を越えると、大きな岩、
そして雪と氷が残る急斜面が続く。

このレベルが長野の山の醍醐味なのだろう。










長く急勾配な山道を抜けると、
火山岩に覆われた山頂付近へ出る。

森林限界で一気に視界が開ける。
が、この日は視界が悪く霧に包まれていた。 




 山頂への最後の難関。
雪に覆われたキツイ斜面を横切る。

一歩踏み外せとどこへ行ってしまうのか…
前を行く他の登山者も躊躇していた。




AM 10:50 
 蓼科山頂ヒュッテに到着。
残念ながらこの日は閉まっていた。


200円で使用できるトイレがあった。



蓼科神社奥社とケルン。
山頂は火山岩に覆われた広い平地帯になっている。


 晴れていれば360度の大パノラマが楽しめる山頂。

北アルプス、南アルプス、八ヶ岳…
すべては白い霧の中に閉ざされていた。

 
初の長野の山「蓼科山」。
晴れた日の絶景を楽しみに、また登りたいと思う。
 


 
〈まとめ〉
・登山口には駐車場とトイレがある。
・中盤から終盤にかけてかなり勾配がキツくなるが、全体の距離が短いので
 ゆっくり登れば初心者でも登頂できるかも。
・雪や氷がこの時期まで残っているので、ミニアイゼンを持っていくといい。