第六登 「塔ノ岳〜ヤビツ峠ルート」2011年11月26日


自分の好きなことを人に話すと新しい仲間が見つかる。

 人の悪口や愚痴、自慢話ばかりだと
人は集まってこない。
でも、好きなことを楽しそうに話せば、
その想いに共感してくれる人がどこかにいるものだ。

いつもの仕事&山仲間チャッチーさんの
会社の同僚Uさんは、
そうやって僕らの新しい仲間になってくれた。
今回は3人で、前回と同じ「塔ノ岳」を登る。


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 メンバー:R16、チャッチーさん、Uさん
 天候:晴れ
 気温:15度くらい
 登山ルート:菩提峠〜二ノ塔〜三ノ塔〜鳥尾山〜行者ヶ岳
       〜新大日〜塔ノ岳山頂(往復)
 所要時間:登り4時45分 下り:3時間半
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今回は、ヤビツ峠側にある「菩提岳」から
塔ノ岳山頂を目指す。コースは往復15km。

ヤビツ峠を通過してちょっと行くと右側に「富士見山荘」がある。
そこを左折し少し登っていくと「菩提岳」の駐車場に到着する。
駐車料金はなし。いつでも利用可能。



AM 7:45
 菩提岳にある駐車場。
紅葉した木がキレイだ。


僕らの新しい山仲間Uさん。
元々山登りをしていたらしいが、今回八年ぶりの登山となる。

実はこの日、本当はこのコースから登る予定ではなかった。
前回と同じ大倉側から登る予定だったが、
朝、気まぐれで急遽コースを変更したのだ。
それが後で大変な誤算を生むことになる…



 まずは二ノ塔を目指す。
勾配のキツイ道をゆっくりと登る。
出だしは好調!




 二ノ塔、到着。
遠くに塔ノ岳の山頂が見えている。まだまだ遠い。





 続いて三ノ塔を目指す。
この登りが行きルートの一番キツイかもしれない。




 AM 9:25
三ノ塔からの景色。
山頂からはじめて富士山を望んだ!!
やっぱり富士山は最高だ。




三ノ塔からはガンガン下る。
大好きな鎖場もある。
視界を遮る草木がないので大パノラマに包まれながら
気持ちよく尾根道を歩く。

僕とチャッチーさんはちょっとした変化に気づく。
まだ数回しか山登りをしてきていないが、
明らかに体力がついている。
坂道で息切れしても少し休めば体が軽い!
走って登れるくらい脚力がついていたのだ。






 行者ヶ岳を過ぎまた鎖場。
この日は日曜なので登山者が多く、
鎖場は特に渋滞してしまう。

でも、焦ってはいけないし、急がせてもいけない。
山のルールは絶対なのだ。






 

山頂まで後少し。
でも山頂付近は霧に包まれている。
刻々と変化する山の天候も
山登りの醍醐味といえる。



山頂手前に宿泊可能な山小屋があった。
予約をすればここに泊まることもできるようだ。




 PM 12:30


山頂は多くの人で賑わっている。
少し雲が多く遠くまでは見渡せなかった。

今回はUさんもコンロを持ってきてくれたので
2台でお湯をわかし、料理を温めたりカップラーメンを食べた。
やはり人が増えると飯もうまい!


PM 13:30
 予定よりかなり遅くなったが下山開始。
すでに季節は晩秋、日の入りは16時半だ。
下山するまでに真っ暗になってしまう!


 


三ノ塔から夕日に染まったキレイな富士山が姿を見せる。
まさに絶景。

ゆっくり夕日が沈むのを見ていたいが、
まだ下山まで1時間かかる。急がねば!


 




 PM 17:00
なんとか無事に駐車場へ到着したが、
途中から真っ暗になってしまっていた。


でも、なんとUさんがヘッドライトを持ってきていた!
ライトがなかったらと思うとゾッとするが、
今回は良い教訓になった。


しかし後日、8年ぶりの登山でいきなり厳しい登山を
強いられたUさんの足の爪が死んでしまったことを聞く。
一言も泣き言をいわずに歩き続けたUさんの根性に
脱帽すると同時に、自分たちの計画性の甘さを深く反省した。


「またいきましょう!」


Uさんは笑顔でこう言ってくれた。
一回の山登りから、いつも多くのことを学ぶ。



〈まとめ〉
・今回のコースは縦走コースなのでアップダウンが激しい。初心者には少し辛いかも。
・備えあれば憂いなし。ライトやカッパなどは必要ないと思っても持っていくべき。
・鎖場があるので手袋は必需品。渋滞していても他人にプレッシャーを与える行為は厳禁!