第八登 「三頭山」2011年12月22日


山登りをしていると、いつも思うことがある。

僕らが登ってきた山には、山に入る人が歩きやすいように
道標や階段、鎖、山小屋などがあった。

「こんな険しいところによく作ったな」

と、いつも感心させられる。
山は、自分の力で登っているように見えて
実は多くの人に支えてもらって登れるものなんだと思う。

そんな感謝の念を抱きながら2011年の仕事を納め、
今年最後の山登り「三頭山」に出発する。


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 メンバー:R16、チャッチーさん
 天候:曇り のち 晴れ
 気温:5度くらい
 登山ルート:都民の森駐車場〜鞘口峠〜見晴し小屋〜
       東峰〜中央峰〜西峰〜ムシカリ峠〜
       ロングコース方面から三頭大滝〜森林館
       都民の森駐車場
所用時間:登り1時間45分 下り2時間
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AM 9:30

 中央道「上野原インター」から奥多摩方面へ車で1時間くらい。
“檜原 都民の森”の駐車場に車を停めて登山開始。
 駐車場は無料でけっこう広い。
平日でも売店は開いていた。

バスでもここまで来れるようだ。




 最初、舗装された道を少し歩くと「森林館」という立派な建物がある。
中には入らなかったが、中に何があるのだろう?

この日は「スポーツ歩道」が閉鎖していた。



 ルートは「急坂」を通って「鞘口峠」を選択。
実際歩いてみると確かにかなりの急坂だった!










 登山道は霜柱で隆起している。
その上をザクッと踏みつける心地よさ。。。

五層に連なった20cmくらいある長い霜柱は
関東では山にこないと見れないだろう。
自然が作り出す造形は創作意欲を刺激してくれる。






 年末の開放感からか、登りながらはしゃいでしまった。
三頭山には、童心に戻れる魅力があるのかもしれない。






登りも半分にさしかかった頃「見晴し小屋」が現れた。
広くて休憩するにはいいところだが、
それほど見晴しは良くないかも…




 見晴し小屋から少し下り、ブナの路をひたすら進む。
ブナの木の模様はどことなく品があって好きだ。
コケむしたブナの木も、いとをかし。





東峰の手前まで来た時、林道の道端にシャレたものを見つけた。
自然にできたであろう幹の穴に、女神のような像が祀られている。
ここを通る誰もが拝まずにはいられないだろう。




PM 11:15

東峰にある休憩所で昼食。
絶景に勝るスパイスはない。




 西峰 1527m             中央峰 1531m             東峰 1528m

鞘口峠から行くと「東峰→中央峰→西峰」という順になる。
それぞれの峰の間隔はせまいので簡単に3峰を制覇できる。
どこでお昼を食べるかは自由だが、西峰が一番の絶景スポットだ。






 西峰には、富士山の裾までキレイに見えるスポットがある。
薄曇りの空にとけ込むような富士山は、まさに日本の美だった。

富士山フェチのチャッチーさん、
いつもの何倍もシャッターを切り続けてた。




木が邪魔だが奥多摩湖も見える。
エメラルドグリーンの奥多摩湖も美しい。




 心ゆくまで富士山撮影を堪能して下山開始。
三頭山は行程が短いためゆっくり写真を撮る時間がある。




 
冬の山は気温は寒いが、色味が暖かい。




 陽の当たらない場所にはいつまでも雪が残っている。
太陽の光を浴びた山肌に、いつも視線を奪われてしまう。




すぐに下りてはつまらないので、ロングコースで
のんびりと写真を撮りながら下りてくる。

途中小さな川があった。
こんな雪の中でも半袖で歩くチャッチーさん。
僕の周りにいるカメラマンはみんな寒さに異様に強い。




三頭山 雪祭り
作品名「スノーカウボーイ」

また、はしゃいでしまった。






川沿いに少し下るとある「三頭大滝」。
この滝を見るだけに架けてある“滝見橋”は、なんとも贅沢だ。





 三頭大滝を過ぎると、ウッドチップを敷き詰めた
「大滝の路」がある。

夕方にこの路を歩くと、光が射し込むキレイな森林を見ることができる。
ウッドチップがふかふかしていて、
山登りで疲れた足を労ってくれる。


PM 14:30
都民の森 駐車場へ戻り、
売店で三頭山の山バッチとソフトクリームを買う。

温かいコーヒーを飲みながら食べるソフトクリームの味。
これもまた格別なのだ。







〈まとめ〉
・都民の森駐車場は8時〜17時。普通車100台、無料。
・急坂、ブナの路、奥多摩湖、富士山、滝、吊り橋、ウッドチップの路。
 距離は短いがバリエーション豊富でかなり楽しめる。
・大滝方面からも登れるが、下りは急坂が多いので注意。
 最後にウッドチップの路を歩いた方が足をクールダウンできていいかも。
・トイレは、登り始めの休憩小屋を過ぎると、下り終えた三頭大滝までずっとない。
・山バッチは都民の森駐車場の売店に売っている。



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2011年に登った山


「富士山」「丹沢山」「大山」「高尾山」「塔ノ岳」「三頭山」


来年はどんな山との出会いが待っているだろうか。
僕はやっぱり、山が好きだ。